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“自動押印ロボ”を見てきた とてもゆっくりだった

このロボットは、デンソーウェーブのロボットアーム「COBOTTA」2台とカメラを組み合わせたもの。COBOTTAは、アームの先端に装着した社印を押す作業と、書類のページをめくる作業を担う。ページをめくるたびに、カメラで書類を撮影し、押印欄を識別する仕組み。デンソーウェーブ、日立キャピタル、日立システムズが共同で、2020年3月に月額制で提供を始める予定だ。

 筆者がブースを取材したところ、すでに人だかりができており、ロボットが書類をめくってハンコを押す様子を来場者が一様に撮影していた。人だかりの間から顔を出し、実際の動きを確認すると、書類1枚にハンコを押す作業に数分間を要していた。

「結局、人がやった方が早いのではないか」。一連の流れを目の当たりにして、筆者は率直にそう感じた。

 その思いを日立キャピタルの担当者にぶつけたところ、「速度の調整は物理的には可能ですが、紙を扱う繊細な作業のため今の速度で運用しています」という回答があった。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1912/18/news126.html