「NEDO AI&ROBOT NEXTシンポジウム」の展示ブースにおいて、産総研の長谷川氏が研究している「ニューロテクノロジー」研究、脳波スイッチのデモを実際に見る機会を得た。この技術は、つくば市が社会実装トライアル支援事業に採択し、脳の運動会「bスポーツ」の開催を目指している。
デモの内容は、複数のコマンドの中から頭で考えるだけでひとつを選択し、選択したひとつの行動をロボットが実行する、というもの。
具体的にはこうだ。パソコンの画面上に「肩たたき」「箱を左に置く」「ダンス」など、8つのコマンドがアイコン(絵カード)化されて画面に表示されている。
デモが始まると、そのアイコンのひとつがランダムに点灯する。わりと高速に表示は移り変わるが、自分が選択したいアイコンが点灯したときに、頭の中で「これだ」と考える。その意思の脳波をシステムが読み取って、どのアイコンを選択したのかを検知する。
8つのコマンドのうちひとつがランダムに点灯する(実際には「これかな」と表示する)。自分が選択したい「箱を左に置く」アイコンが点灯したら、頭の中で「これだ」と反応する。
その信号を受けて、右のロボットが動作をはじめ、四角い黒い箱(スポンジ)を右の台座から左の台座に移動させる。
https://robotstart.info/2020/01/18/nurotech-nedo.html